蕎心
根津駅から歩いてすぐのお蕎麦やさん「蕎心(そばこころ)」
大正時代からあるという趣たっぷりの建物の扉を引くと、ふわっとだしが香ります。
懐かしい空気につつまれた畳の間で足をくつろげ、振り子時計の心地よい音を聞きながらお蕎麦を待つ時間は平和で穏やか。濃いめのつゆにお蕎麦をちょんとつけて、ずずっとすすると、はあ、とおいしいため息が漏れます。

店主の浅見さんは、老舗名店の「池の端 藪蕎麦」「神田まつや」で修行し、「小松庵 総本家」で総仕上げをして開店に踏み切られたそう。
「なんでですかね、子どもの頃から蕎麦好きで、蕎麦屋になるのが夢だったんです」とさらりとおっしゃっていましたが、長年修行を重ねた今でも変わらない蕎麦への一途さは、真似できないなあと尊敬してしまいます。

本格派のお蕎麦にもかかわらず、気さくで親切なお店の方々。「夜の雰囲気もまたガラリと変わっていいんですよ」と教わり、次は蕎麦前で一杯もいいな、とつい考えてしまっています。(赤池)