檸檬の実
檸檬の実の女主人、イダマイコさんはまるで村上春樹の小説の中に出てくるような女性だ。賢くて芯があって、美への感覚がとても鋭い。

そんなイダさんが作るのは、日替わりの定食1種。その時に食べて欲しいと思うものを出すらしい。
もともとフローリストだった彼女の料理は色鮮やかで、見ているだけでも美味しい。
たくさんの種類の野菜のマリネ、優しく複雑な味のスープ、その時々で変わるメインプレート。いつも行くたびに美味しいなぁと独り言ちる。

そして美味しい定食を食べながらとりとめもない僕の近況をイダさんに聞いてもらうのだけど、それがとても贅沢な時間なのだ。イダさんとおしゃべりする時間は、僕の中で自分を整理する時間とも言えるかもしれない。話していると次から次へと色んなことが頭の中をかけめぐる。
最近、「だいすけくん、前と比べて良い顔つきになったね」と言われてものすごく嬉しかった。
(檸檬の実は僕がトーキョーバイクで働くより前から何度か友人と遊びに来たことがあったのだ)

僕は隠れ家のような雰囲気の一階カウンターでご飯を食べる事が多いのだけれど、自然光が美しい二階席で何人かと一緒にご飯を食べるのも良い。広々とした空間で足を広げられるし、立派な梁も見る事が出来る。
毎月末の土日だけ、夜もオープンするから事前に予約しておくのもいいかもしれない。定食だけでは味わいきれないイダさんの料理を思う存分味わう事が出来る。(橋原)